今年のトピックをお話しください。

　新型ウイルス禍で売り上げが減少した事業者に対し、実質無利子・無担保で融資を行った「ゼロゼロ融資」。保証債務残高のピークは２０２１年５月でしたが、それから昨年８月末時点で完済した金額は約17％、借り換えは約８％でした。新型ウイルス禍は誰もが経験したことのない事態。その後も断続的に波が来たため、事業分析を冷静に行う余裕がなかった企業も多かったことと思います。「ゼロゼロ融資」で企業倒産は低く抑えられ、一定の政策効果はあったと思われます。ただ、新型ウイルス禍が緩和してからも、県内では物価高や燃料の高騰が続いており、特に価格転嫁しにくい業種は厳しい状況です。経営が立ち行かなくなる前に、ぜひ私たちに相談してください。事業の再構築をサポートいたします。
　私たちは企業のライフステージごとの経営支援を行うだけではなく、創業支援にも力を入れています。全国的にみて、新潟県は創業・起業が多くありません。創業・起業を支援することによって、新たな商品やサービスの供給を生み出し、経済を活性化させ新潟をもっと元気にしたい。
　事業資金を獲得しやすくなるための資金融資の保証はもちろん、仮に金融機関への返済が行き詰まったとしても、さまざまな支援を行う体制があります。帳簿の付け方やＳＮＳでの発信の仕方など、あらゆるご相談に応じ、当協会の存在価値を高めていきます。課題に応じた専門家派遣も行っていますが、協会内には中小企業診断士約30人をはじめ、ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士など数多くの有資格者がいます。気軽に相談していただきたいです。

新しいＣＭが話題です。

　当協会のリブランディングの一環として制作しました。職員が中小企業の皆さまに寄り添い、課題解決に取り組む姿をアニメーションで表現したものです。信用保証業務と経営支援が私たちの役目であることを踏まえ、県内の中小企業者のために存在し、ともに歩む姿勢が印象に残るような構成です。社会のため、人のために働きたいという気持ちが強い職員の思いも込めたＣＭとなっています。

次世代のリーダーに望むことは。

　人口減の局面が続く新潟が今後どうなっていくのか、時勢を読む力が必要だと思います。流出する人口を呼び戻すためには魅力ある企業が必要です。新潟経済を維持し活性化させるのが私たちの存在意義。元気な企業を増やすサポートをしていきたいですね。