本年度のトピックをお聞かせください。

　ＪＴグループのパーパス（存在意義）は「心の豊かさを、もっと。」。事業を通して暮らしや社会の中で心の豊かさを育んでいきたい、と考えています。たばこは気分転換や自己表現、コミュニケーションツールでもあります。満足いただける商品をお届けしていきたいですし、たばこを吸わない方にも分煙への取り組みなどで、心豊かに過ごしていただける社会環境を提供していきたいと思っています。
　今年、新潟支社では「越（えつ）」を活動のテーマに決めました。社会的に厳しい状況を乗り越え、さらに、前年よりも事業成果を出すべく、それぞれの業務内で目標を定め「新潟らしく」努力しようと、全員で決めたものです。

地域貢献活動も盛んですね。

　パートナー企業の皆さまと行う「リシンクプロジェクト」は、「視点を変えれば、世の中は変わる」をキーワードに地域社会の課題解決に向けて活動しています。昨年は新潟に住む人たち自身が新潟の魅力を発信するセミナーを開催しました。他にも「ひろえば街が好きになる運動」などを展開しており、今後も継続します。

分煙コンサルティング活動にも取り組んでいます。

　分煙に関する専門知識を持った支社の社員コンサルタントが、お客さまの状況に応じてアドバイスしています。改正健康増進法で定められた技術的基準に適した喫煙所づくりもサポート。全国では、さまざまな自治体や企業と協働で、街なかにある喫煙所に、災害対応・防災やアート機能など地域のためになるひと工夫を備えるなど、価値を高める試みもこれまで行ってまいりました。
　県内でも、世界遺産の登録が期待される佐渡金銀山の喫煙所には「金」をイメージした装飾をするなど、訪れる方に楽しんでもらえる工夫をしています。
　既存の建物に喫煙室を追加することは、コスト面も含め難しい場合がありますので、新築や改築の段階でご相談いただけるとありがたいですね。

次世代のリーダーに望むことは何でしょうか。

　予測力と想像力です。日頃からアンテナを張って情報を集め、必要なものを再統合する分析力も必要。私自身は事業の方向性を示し、社員それぞれの考えで行動し、楽しく仕事ができるよう支援することを意識しています。