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研究開発と製造を強化 食の新しい価値を追求

代表取締役社長
田中 利直

昨年、事業を再構築しました。

 経営の方向性として生産性向上と事業構造の転換に取り組み、昨年3月には長年続けてきた病院用卸売事業を譲渡しました。代わりに研究開発と製造機能を強化し、「おいしさを科学する」という取り組みの実践に注力しています。おいしさを見える化・数値化するだけではなく、客観的データに基づく具体的な改善提案が実を結び始めています。風味の最適化、科学的根拠による賞味期限の延長、原材料の置換によるコストダウンなど、実務に直結する提案に力を入れています。
 こうした取り組みの結果、社員自身も自社の技術力に誇りを持つと同時に研究開発志向の人材を中心に採用にも好影響を与えています。

海外事業の現況はいかがですか。

 ベトナム・メコンデルタ地域での取り組みが進展しています。カントー大学との共同研究を通じて、エビの加工副産物や規格外の紫芋など現地の未利用資源を活用した製品開発を進めてきましたが、この度「MillGlobe(ミルグローブ)」というブランドを立ち上げました。今後は日越や東南アジア各国への販売促進活動を加速させていきます。また今年2月には、イオンベトナム、カントー大学、当社の3者でパートナーシップを締結し、メコンデルタ地域の食資源を活用した商品の開発を進めることで合意しました。
 タケショーフードベトナムは、メコンデルタ地域の持続的発展への貢献をミッションに掲げ、現地資源の有効活用と食品加工業の競争力強化に取り組んでいます。現在は現地採用を含む30人超の社員が活躍しています。

今年の経営戦略は。

 ベトナム メコンデルタ地域の食資源に直接アクセスすることで、素材調達力を高めると同時に、日越人材の相互交流を通じて、研究開発、製造技術、品質保証の各機能を強化していきます。
 お客さまである食品メーカーの要望に応えてソリューションを提供するだけではなく、こちらから能動的に新しい価値を創造・提案できる企業を目指していきます。

若い頃の自分へのアドバイスは。

 40代で社長になった当初は自分の考えを押し付けがちでしたが、「社員一人一人の自発性と主体性を大切に」と伝えたいです。私たちの企業理念は「一人一人が花の一輪となり、みんなで花束を作る」こと。人材の成長を優先し、社員同士が主体的にお互いを高め合える環境を整えることが経営者の役割です。

Overview [概要]

タケショーフードベトナム外観
◼所在地 〒950-3122 新潟市北区西名目所5503番地1
TEL.025-278-2001 FAX.025-278-2108
◼創業 1960年8月
◼事業内容 食品加工用原材料の販売 、食品開発に関するサポート、ブレンド調味料の製造・販売、食品素材の開発・製造・販売、包装資材の販売、包装関連設備の販売・メンテナンス、理化学分析機器の販売・メンテナンス
◼資本金 9,548万円
◼社員数 225人(2025年4月1日時点、グループ合計)
◼拠点 東京オフィス(東京都中央区)、タケショーフードベトナム(ベトナムカントー市)、CTUオフィス(カントー大学内)
◼ホームページ https://www.takeshofood.co.jp