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新しい技術や事業を模索 未来につなげる社会貢献を

代表取締役社長
大滝 充司

昨年のトピックをお話しください。

 関東圏に向けた営業活動に力を入れました。これまではICTによる建設現場の生産性向上を目指す「i‒Construction(アイ・コンストラクション)」や、計画・調査・設計段階から3次元(3D)モデルを導入する「BIM/CIM」に関連する受注がメインでしたが、ここ最近は既存の工場やホテルなど大型施設におけるメンテナンスや補強・修繕工事に向けた事業を新たに展開しています。ドローンやハンディースキャナーといった技術を活用しながら、躯体や設備の状況調査を行い、修繕計画に役立てています。建物の耐震性や強度がこれまで以上に求められる今、3D技術を駆使することは事業継続計画(BCP)にもつながっていくことを実感しています。

能登半島地震の被災地でも活動しています。

 大手ゼネコンからの要請を受け、1月4日から現地で活動を続けています。ドローンによる空撮や3D計測など被害状況を把握する調査が中心です。今後、震災関連の事業に対応できる新しい事業所を石川県金沢市周辺に新設する予定です。ここを拠点に被災地の周辺で一時的に仕事や職場を失った方々を対象に、災害復興に向けた人材採用をできればと考えています。能登半島では製造業と建設業、旅館運営などのサービス業が8割を占めているそうで、そうした方々の雇用にもつなげたいものです。現地の方々に寄り添い、復興支援に励んでいきます。

今年の経営計画は。

 10月に新潟市秋葉区川口に4階建ての新社屋が完成予定です。25年ほど本店と分室を設けてきましたが、技術者、営業など社員が一堂にそろうことで、あらゆる情報の迅速な共有や企業理念の浸透を図ります。
 事業の面では、米カーネギーメロン大学、大林組との共同で、人や重機などの動的障害物を回避しながら自律飛行するドローンを開発し、世界初となる実証試験に成功しました。今後はより緻密な試験を重ねて、本格的な実用化を目指しています。

次世代のリーダーに望むことは。

 職種や業界を横断するような意識を持つことです。私たちの建設業界でいえば、ITやプログラミングといった専門分野の方とつながりを持つことは、技術の融合や進化という面で欠かせません。新しいビジネスモデルを構築する意識を持つには、職域を超えた人と人との交流も大切にしてほしいですね。

Overview [概要]

新社屋の完成予定イメージ(新潟市秋葉区川口)
◼所在地 〒956-0861 新潟市秋葉区北上2丁目22番29号
TEL.0250-24-4648 FAX.0250-24-4674
◼創業 1998年5月15日
◼事業内容 土木建築サービス業(i-Construction & BIM/CIM/設計/計測・測量/補償コンサルタント/調査/建築設計/不動産業/建設業)
◼資本金 4,000万円
◼売上高 12億円
◼従業員数 130人
◼支社 関東支社、東北支社、関西支社、嵐の湯秋葉店、健康一番開運堂
◼グループ会社 ㈱福地設計、㈱スカイフォトサービス、㈱イケダ測量設計、㈱アースプレイス
◼ホームページ https://www.toprise.jp/