今年は創業90周年ですね。

　おかげさまで10月に創業90周年を迎えます。これまでお世話になった皆さまに感謝いたします。今年を１００周年に向けたスタートの年と捉え、新しい時代の会社の在り方をじっくり考え、未来に向けて必要なビジョンとアイデンティティーを構築したいと考えています。
　今や人類が月で生活することを本気で考える時代。新たな技術の取り組みや、より魅力的で働きがいのある環境づくりを進め、社員を大切に、お客さまに喜んでいただける企業となるようにさらに努めていきます。

最近のトピックや経営戦略についてお話しください。

　元日に発生した能登半島地震の復旧、支援業務にできる限り対応し、今後も一日も早い被災地の復興のため全力で取り組んでいきます。
　脆弱（ぜいじゃく）な国土の強靭（きょうじん）化事業には積極的に参画しつつ、建設市場での新分野へもこれまで以上に前向きに挑戦していきます。温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」実現に向け、風力や水力、太陽光発電などの再生可能エネルギー分野での取り組みを強化していきます。また、現在推進されている「カーボンニュートラルポート」形成に関して、県内をはじめ各地の港湾機能高度化事業に当社の技術力・提案力・施工力で貢献していきます。
　働き方改革では、４週８休の実現や時間外労働の削減に向けて、効率化やＩＴ活用などの変革を進めています。前例や慣習にとらわれることなく、より効果的な施策を導入していきます。また、新規・中途とも積極的な採用活動を行っています。役職員から人材の紹介を受ける「リファラル採用」も導入し、ようやく結果が現れている状況です。人材の採用・育成と併せて、施工の機械化や事務処理の効率化、要請に対応できる体制づくりを進め、希望あふれる企業を目指します。

次世代のリーダーに望むことは。

　工事を安全に施工するには資格が必要です。資格を取得し経験を積むことで建築や土木の現場を管理できる立場に成長します。リーダーが若手社員をどのように育て、技術を伝承していくかが重要で、リーダーには「自らが行動で示し、部下をバックアップする」資質が必要です。安心して働ける環境を整え、コミュニケーションを大切に、新たな発想も取り入れながら誠実に向き合い「考動（こうどう）」する姿勢が、次世代のリーダーに必要なスキルだと考えます。