商品と売り場の革新で新たな価値を提供

本多 伸一 氏
この1年のトピックをお聞かせください。
小針南店が新潟市西区にオープンしました。建物のエネルギー消費量を実質ゼロとする「ZEB(ゼブ、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」認証の店舗としては県内2例目。魚介類中心の専門売り場や総菜売り場などの品ぞろえを強化しています。
近年発売したウオロクオリジナル商品も高評価を得ており、素材の厳選が品質の基盤となっています。今後も生鮮食品を基軸とした食品スーパーとして、素材の良さを生かした商品を取りそろえ、手に取りやすい形態と価格で提供していきたいと考えています。
物価高騰への対策や地域に向けた取り組みはいかがですか。
原材料高騰による価格上昇が避けられない中でも、素材構成やボリュームを最適化しつつ品質を維持することに努めています。安定供給可能な食材の活用や産地との関係深化による安定調達も図りながら、価値と適正価格のバランスを追求していかなければなりません。
専用車両による移動販売「とくし丸」は現在15台体制で稼働中です。介護や社会福祉に関わった方や志の高い方々がサービスの担い手となり、地域のお客さまからも高い支持を得ています。また、フードドライブや子ども食堂支援など、食を通じた社会貢献活動も継続して取り組んでいきます。
今年の経営戦略や取り組みについてお話しください。
地域の食を支えていくには、商品力のさらなる強化が必要です。お客さまの期待に応える商品開発と売り場の訴求力強化を進めています。現在ウオロク発祥の地である新発田緑店を全面リニューアル中で、夏前の完成を目指しています。
デジタル化も推進しており、既存店舗でも消費者行動変化に対応した売り場改編を計画中です。フルセルフレジや電子棚札、AIを活用した発注支援システムなどで業務効率化を図ります。
若い頃の自分にアドバイスするとしたら、どんな言葉をかけますか。
「一生懸命生きること」と「自己の信念に忠実であること」の大切さを伝えたいですね。チャンスも逆境もあるのが人生で、選択した道を貫く覚悟が必要です。
同時に環境変化に対応する柔軟性も大切。当社の事業は変化対応業ともいえ、市場変化に即応できる判断力が鍵となります。現状に安住せず前進し続ける姿勢が不可欠です。
Overview [概要]

◼所在地 |
〒950-8660 新潟市中央区鐙2丁目14番13号 TEL.025-246-2033代 FAX.025-248-5411 |
◼創業 | 1962年11月(スーパーマーケット開業) |
◼事業内容 | 食品全般、日用雑貨、衣料品、酒類、住居関連品の販売 |
◼営業収益 | 968億円(連結・2024年3月期) |
◼従業員数 | 5,845人(2025年3月) |
◼店舗 | 45店舗、新潟総合物流センター、生鮮デリカセンター、フローズンセンター、リサイクルセンター、城北センター |
◼ホームページ | https://www.uoroku.co.jp/ |