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認知症を予防し認知症と共生する社会へ

院長 認知症疾患医療センター長兼任
成瀬 聡

認知症基本法が施行され2年となりました。

 高齢者の5人に1人が認知症になるとされますが、その人ができること、やりたいことをしながら、できるだけ地域で生活する「共生社会」を実現することが大事です。
 治療目的の身体拘束は、認知症の患者さんに「怒り」「不安」「諦め」といった精神的苦痛を与え、認知症の進行やせん妄を増幅させるリスクが高いです。今年2月、認知症の方を含む患者さんの尊厳を守り、身体拘束を行わず生活の質を重視した治療とケアを全国に広めるため、当院を含む九つの病院で「ケアする病院ネットワーク」を一般社団法人として立ち上げました。

認知症は治療、ケアとともに予防も大切です。

 すでに多くの方に投与されている認知症治療薬は、初期の認知症にしか効果はありません。いかに早く診断し、早期から医療が介入しながら、発症や進行を遅らせるための予防をしていくかが大きな課題。受診に抵抗が強い場合は、かかりつけ医からの紹介も有効です。若年層の認知症も増えています。当院のAIプログラムによる脳ドックをまず3年、受けてみませんか。
 認知症と生活習慣病との関係も見逃せず、高血圧や糖尿病、脂質異常のコントロールは欠かせません。難聴や目の病気の治療も重要です。他には運動と社会参加。1日5,000歩から7,500歩くらい歩く、人と会って話をする。こういった工夫で認知症を予防しましょう。

リハビリについての方針をお聞かせください。

 当院の3本柱は認知症診療、神経難病診療、そしてリハビリ。軽度から中程度の認知症ならリハビリの効果はあります。私たちの考えるリハビリのゴールは在宅。移動、食事、排泄(はいせつ)、着替えなど、退院後の生活に即したリハビリを大切にしています。入院中からリハビリスタッフやケースワーカーが自宅での暮らし方やリフォームの相談に乗ります。
 退院後は訪問介護や訪問リハビリ、かかりつけ医などが連携し、穏やかに、その人らしく暮らせるようサポートしていきます。

座右の銘や大切にしている言葉はありますか。

 「莫妄想(まくもうぞう)」、禅の言葉です。妄想するなかれ、過去や未来を妄想して心配していてもしょうがない。自然体でいる。悩んでいないで実行する。そういった思いでこの言葉を大切にしています。

Overview [概要]

病院外観
◼所在地 〒950-0983 新潟市中央区神道寺2-5-1
TEL.025-244-0080代 FAX.025-244-0050
◼開院日 2002年10月1日
◼事業内容 病院
◼診療科目 内科、消化器内科、脳神経内科、リハビリテーション科、循環器内科、呼吸器内科
◼職員数 625人(2025年3月現在)
◼病床数 261床
◼事業所 介護医療院「みどりケアセンター」、介護老人保健施設「緑樹苑」、みどり訪問看護リハビリステーション、居宅介護支援事業所、住宅型有料老人ホーム・デイサービス「浜浦みどり荘」
◼委託事業 新潟市認知症疾患医療センター、新潟市地域包括支援センター宮浦東新潟、新潟市在宅医療・介護連携ステーション中央第二、生活支援体制整備事業
◼ホームページ https://www.midori-gr.jp/