DX・効率化を積極推進 収益性向上目指す
槇 大介 氏
昨年、印象に残ったトピックは。
原料米価格の高騰をはじめ、エネルギー価格や諸物価の上昇、物流問題の深刻化など、事業環境が大きく変化し、企業としてのスピードと判断力がこれまで以上に問われる1年でした。消費の選別が進む中、価値ある提案と安定供給を両立する難易度も高まりました。原料調達から店頭までの全工程を見直し、確実にお届けする体制を磨き上げました。製造・物流・営業はじめ、全ての現場が課題を「自分ごと」として捉え、行動してくれたことに感謝しています。
その中でも「味しらべ」は、象徴的な好事例となりました。商品開発部門の規格・価格改定に合わせ、製造部門では包装工程の自働化を実施し、生産性の大幅な向上を実現。さらにリニューアル発売に合わせて全国規模の大型CMを展開した結果、昨年11月、12月には過去最高の販売実績を記録しました。「攻め」と「支え」が高次元でかみ合った、当社らしい成果だったと誇りに思います。
昨年8月、長岡市に直売所「お米となかよしパーク」をオープンしました。「瑞花」「新潟味のれん本舗」などの商品も取りそろえ、グループ会社の認知度向上にも期待しています。
本年度の経営戦略は。
中期経営計画に沿い、2019年以来投資を続けてきた設備をフル稼働させ、収益へ転換することが最優先課題です。原材料高騰への対応として価格改定も行いましたが、全コストを売価に転嫁することは現実的ではありません。工場から管理・間接部門まで生産性を徹底的に高め、内部吸収を図ります。DX推進では、全部署にDX推進担当を配置する独自体制を構築し、現場の困りごとをボトムアップで吸い上げながら改善を実行しています。製造部門では、職人の勘・コツをデータ化し、誰もが同じ品質を再現できる仕組みを目指します。年2回行う「改善事例発表会」では従業員からの改善提案・発表意欲が年々高まり、社内改善における好循環が生まれています。
座右の銘をお聞かせください。
「まず動く。小さく試す」。机上で完結させず、現場での行動を通じて答えを見つける姿勢を大切にしたいです。米菓づくりは数値化できない要素も多く、現場の状況に即した判断が品質と安定供給の要です。だからこそ、「工場に足を運ぶ」「現場の声に耳を傾ける」「小さくてもまず試してみる」。こうした姿勢を大切に積み重ねていくことで、結果としてより正しい判断、より良い答えに近づいていけると考えています。
Overview [概要]
| ◼所在地 |
〒949-5492 長岡市飯塚2958番地 TEL.0258-92-4111 FAX.0258-92-6060 |
| ◼創業 | 1947年7月 |
| ◼事業内容 | 米菓の製造・販売 |
| ◼資本金 | 16億3,475万円 |
| ◼売上高 | 249億5,400万円(2025年3月期・連結) |
| ◼従業員数 | 870人 |
| ◼支店 | 11支店 |
| ◼ホームページ | https://www.iwatsukaseika.co.jp/ |

