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アイコニックタワーを新たな新潟の象徴に

代表取締役
内藤 博

JR新潟駅南口の風景が変わり始めました。

 地上30階建てのマンション棟「アイコニックタワー新潟ステーション」、地上10階建てのオフィス棟「アイコニックビル」、8階建ての立体駐車場からなる複合施設を建設中です。総戸数218戸のマンション棟、約520台収容可能な立体駐車場棟は2025年9月に竣工(しゅんこう)を予定、オフィス棟は26年2月に竣工を予定しています。
 国の「都市再生緊急整備地域」に指定されたエリアで、容積率を緩和し開発を促す「都市再生特別地区」の指定を受けることができました。新潟市では都市再生特別地区による第1号プロジェクトです。マンション棟、オフィス棟とも県内だけでなく県外からの問い合わせも多く、注目度の高さが伺えます。アイコニックタワーが新潟の新たなランドマーク的存在となることを期待しています。

多様な事業を展開していますが、大切にしていることは何でしょうか。

 当社では、賃貸管理事業、自社保有資産運用事業、開発事業といったストック事業を大切にしています。例えば新潟駅前などに保有するビルが複数あり、持続的に安定した収益を上げています。また新潟市中央区を中心に、アパート・マンション約5,300戸を管理しており、入居率は93%に達しています。
 当社が新潟駅南口に複合施設「LEXN(レクスン)」を着工した翌年の08年、リーマンショックに見舞われました。新築マンションの価格は下落、県内でも倒産する事業者が相次ぎましたが、LEXNのマンション棟「シティタワー新潟」は全戸を値引きせず完売できました。景気に左右されないストック事業による安定経営があったからできたことです。
 少子高齢化による人口減、建設資材の高騰や人材不足もあり、不動産業界はますます厳しくなることが予想されます。今後とも事業の継続・拡大・躍進を続けるため、ストック事業により一層注力していきます。

次世代のリーダーに望むことは。

 私は35歳で会社を設立し、大変な苦労がありました。安定した会社にするためにストック事業を手掛けましたが、それを基盤に「豊かな新潟づくり」のための多様な事業にも取り組むことができました。将来のために少しずつ蓄えることは大切だと実感しています。若い人たちには、将来のビジョンを明確にして、その実現のために必要なスキルや知識を着実に身に付けてほしいですね。

Overview [概要]

本社外観
◼所在地 〒950-0973 新潟市中央区上近江4丁目1番3号
TEL.025-285-1010 FAX.025-285-1012
◼設立 1992(平成4)年6月19日
◼事業内容 賃貸事業、PM・BM事業、自社保有資産運用事業、不動産仲介・買取事業、宅地分譲、マンション開発・分譲、投資・資産運用事業、日生ゴルフガーデン運営
◼資本金 3億3,000万円(5社合計)
◼売上高 約132億円(2024年3月期見込み、5社合計)
◼従業員数 86人(グループ合計)
◼グループ会社 日生ホールディングス㈱、日生不動産㈱、日生不動産販売㈱、日生アセットマネジメント㈱、日生賃貸保証㈱
◼ホームページ https://www.nissay-re.net