ホーム > 越後製菓 株式会社

創業80周年 ブランド再構築で新たな層取り込む

代表取締役社長
吉原 忠彦

昨年はどんな1年でしたか。

 もち米を含む原料米の価格が大きく上昇し、業界全体で店頭価格の引き上げが相次ぎました。当社は売上の約半分を切り餅と鏡餅が占めているため、影響は避けられないと見ていましたが、最終的には90%以上の販売量を確保できました。餅という食文化の根強さを、数字の上で実感した出来事でした。
 ただ、一方では工場の閉鎖、営業所の集約など、経営基盤を整えることに徹した年でもありました。将来を見据えて体制の見直しを決断しました。私自身が現場を回り、従業員に会社の考え方を直接伝えることに多くの時間を割きました。

独自の取り組みの中で印象に残っていることは。

 米菓を製造する片貝工場では、欧米展開を見据えて、食品安全管理の国際基準「FSSC22000」を取得しました。それと並行して、製造現場のペーパーレス化も推進。最初からタブレットを全員に配っても定着が難しいでしょうから、生産ラインごとに少しずつ取り組みを広げていきました。年配の従業員が「デジタルをしっかり覚えたい」と目標に掲げ、自発的に取り組んでくれたことがうれしかったですね。現場が変われば、会社も変わることを改めて感じることができました。

今年は創業80周年です。

 俳優の高橋英樹さん出演のCM効果もあり、「越後製菓」という社名は全国で知られていると自負しています。ですが、会社の知名度と「ふんわり名人」「新潟の星」といった個々の商品が結び付いていないのが長年の課題です。これを払拭すべく、創業80周年の節目にロゴを制作し、メイン商品のパッケージに展開します。お客さまが商品を手に取ったとき、「この商品は越後製菓なんだ」と気付いてもらう。その積み重ねが、ブランドとしての厚みになると考えています。
 また、プロ野球ファーム・リーグのオイシックス新潟アルビレックスBCのユニホームへの協賛も決まりました。若い世代にも越後製菓の商品を日常の食卓に置いてもらうために、マーケティングの対象を広げていきます。

座右の銘をお聞かせください。

 創業者が残した社訓の中にある「剛健質樸」という言葉です。「剛健」は心身の健康、「質樸」は、素直に聞く姿勢のことだと自分なりに解釈しています。80年の伝統を守りながら、視野を広げることも必要だと考えています。

Overview [概要]

「ふわっ」ととける独特の食感と香ばしいきなこが特長
◼所在地 〒940-8622 長岡市呉服町1-4-5
TEL.0258-32-2358
◼創業 1946年
◼設立 1957年
◼事業内容 包装餅・鏡餅・米菓・米飯・麺類・惣菜等の製造販売
◼資本金 9,000万円
◼売上高 205億6,413万円(2025年3月実績)
◼従業員数 861人(2025年3月時点)
◼営業支店 全国6支店(仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、福岡)
◼グループ会社 越後食品株式会社、浅草屋産業株式会社
◼ホームページ https://www.echigoseika.co.jp/