安定的・的確なサービスで地域医療を支える
昨年度のトピックは。
医療機器のレンタル事業とSPD(医療機器の供給・加工・配分を行う院内物流管理システムの総称)において実績を積んだ1年でした。レンタルでは整形外科領域の手術支援ロボットなどの採用が多く、手術立ち会いや機器の説明に当たる営業メンバーを増やして対応しました。医療機器は常に新製品の発売やアップデート・改良改善がなされていますが、高額な機器はそのたび買い替えるというわけにはいきません。レンタルすることで病院の経費を抑えられ、かつ精度の高い最新の医療技術を患者さんに提供することができます。
また、SPDでは東京都内で千床規模の総合病院における業務を請け負いました。このノウハウを生かして、県内医療機関にもサービスを提供していきたいですね。
ここ数年の新型ウイルス禍で実感したことは何でしょうか。
手術数は減った一方で、マスク、ガウン、手袋といった個人防護具(PPE)の受注が多くあり、ウイルス禍の当初は製品入手と供給に非常に苦労しました。医療機器の不足により代替商品を手配することも多く、安定供給の重要性を再確認した出来事でした。来県できない医療機器メーカーに代わって手術の立ち会いなどの代行業務も行いました。当社は全診療科を網羅していますが、幅広い診療科への対応がリスクヘッジとなり、企業としての安定性を保つことができました。
本年度の経営計画は。
トラック運転手の労働時間に上限規制が適用される「2024年問題」に対応すべく、物流の効率化・強靭(きょうじん)化に注力します。これまでは発注の翌日に届いていた医療器材が、今後1~2日の遅れが出る可能性があり、緊急時に影響が出ることも考えられます。在庫の大量確保、運送コスト削減のための発注集約といった企業努力で、安定供給を図ります。私たちは医療現場を下支えする立場。医療機関における適正使用支援についても、今まで以上に手厚くサポートしていきます。
新潟の元気のためには、何が必要でしょうか。
雇用促進やベースアップなど、それぞれの企業が元気になるための努力をし、それによって社会全体の経済を回していくことでしょうか。当社は人間の体を健康にするものを提供していますから、自分たちが元気でいなければなりません。そのためには明るい笑顔とあいさつ、コミュニケーションが大切だと考えています。
Overview [概要]
◼所在地 |
〒950-8701 新潟市東区紫竹卸新町1808-22 TEL.025-272-3311 FAX.025-272-3321 |
◼創業 | 1916年 |
◼設立 | 1953年 |
◼事業内容 | 医療機器・理化学機器・福祉用具の販売・修理・レンタル |
◼資本金 | 3,580万円 |
◼売上高 | 575億円 |
◼従業員数 | 720人 |
◼営業所 | 新潟・佐渡・長岡・上越・秋田・大館・横手・山形・酒田・鶴岡・高崎・千葉・さいたま・熊谷・東京都港区 |
◼グループ会社 | クロスウィルグループ株式会社、株式会社アイメドテック、ジェイサービス株式会社、株式会社メディカル・ハーツ、クロスロード株式会社 |
◼ホームページ | https://crosswill.co.jp/ |