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タイ、中国進出を軌道に乗せ創立70周年へ

代表取締役社長
五十嵐 一也

今年の見通しをお話しください。

 国内市場が停滞する中、海外事業は必須です。今年中に中国工場建設を終えて生産稼働に入る計画です。香港で5年前に合弁会社を設立し準備を進めてきましたが、本国との関係を巡る政治的混乱や米中貿易摩擦、新型ウイルス、ウクライナ情勢の悪化と、先の見えない状況が続きました。いまだ先を見通しづらい状況下ですが、立ち止まってはいられません。中国工場稼働を盛り込み、来年の70周年を節目とした中期5カ年計画を組み直して動き出します。新工場では、腎不全の方々のための低タンパク米と低タンパクごはんの製造を予定しています。中国市場はまだ大きくありませんが、腎臓病患者は多く、高齢化も急激に進んでいます。今後の市場動向を注視していきたいと考えています。

タイでも事業を進めています。

 三井物産を通じて輸出を進めています。元々若い方が多かったタイでは現在、急激に高齢化が進んでいます。このため輸入カテゴリーに介護治療食がなく、基準づくりからのスタートとなり時間がかかりました。試験的な輸出と市場調査を行っており、現地に受け入れられる商品の在り方や取引先を調査しています。日本風の介護治療食が受け入れられるか、現地の食に合わせた新商品の開発を進めるべきか見極めを進めます。

来年は創立70周年です。

 社員と共に100年企業になるのだという思いを共有したいですね。雪深い魚沼で冬の出稼ぎに出ずに済むようにと、地元有志でゼンマイの缶詰工場をつくったのが当社の始まりです。家畜飼育が盛んな地域だったこともあり畜肉缶詰なども生産していました。地元の方々や取引先へ改めて感謝するためにも式典を行い、共に歩んできた歴史を皆で振り返りたいと考えています。

新潟を元気にするためには。

 新潟市で開催される一般社団法人健康ビジネス協議会や県の「にいがた産業ビジョン」検討委員会など、いろいろな会合に出席しましたが、新潟市と地元とで得られる情報は大きく違います。魚沼地域の企業の多くは関東圏の方を向いているように感じますし、上越地域などの動向はなかなかこちらまで伝わって来ません。縦長の県で難しい課題ですが、県の端から端まで一緒に取り組めるテーマがあれば可能なはずです。地元企業や地域が一緒になって新しい旋風を巻き起こす、そんな取り組みが必要だと思います。そして、明るく楽しくなければ続きませんね。

Overview [概要]

◼所在地 〒949-7492 魚沼市堀之内286
TEL.025-794-2211 FAX.025-794-3225
◼設立 1955年1月18日
◼事業内容 食品製造業(食肉常温品・介護食・治療食・災害食 他)
◼資本金 2億5,000万円
◼売上高 52億円(2022年3月期)
◼従業員数 218人
◼営業所 新潟営業所、東京営業所、東北営業所、関西営業所、九州営業所、バンコク駐在員事務所
◼グループ会社 デビフペット株式会社、ホリカサービス株式会社
◼ホームページ https://www.foricafoods.co.jp