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新体制で構造改革 持続的成長と企業価値向上に挑む

代表取締役社長 COO
髙木 政紀

今後の戦略をお話しください。

 新しい価値創造に向け、新体制で根幹の構造改革を実行中です。既存価値の磨き上げと、未来への投資の2軸で進行しています。
 国内米菓は「価値」に対価を払っていただく動きにシフトします。具体的には、生活のさまざまなシーンにふさわしい製品ラインアップを強化します。核家族化に対応した減量や、中身のブラッシュアップに見合う価格改定なども検討します。最近はシーンを提供するバラエティーに富んだ商品が評価されています。「ハッピーターン」には公式ライバル品を出し、チャック付き袋で携帯性を向上。「亀田の柿の種」も素焼きタイプや異業種とのコラボなど、メッセージ性やストーリーのある商品を続々と発売しました。自前主義で全工程を製造するのではなく、柔軟に他企業との協業体制も整えつつあります。
 海外事業はアメリカのオーガニックライスクラッカーがコストの高騰により昨年は落ち込みました。生産体制の立て直しで今後は回復が見込まれます。東南アジアエリアは好調ですので、ミックスしながら成長を推進します。国内と海外のグループ会社間で商品と人の流動性を高め、その時々で各社の強みを打ち出すクロスボーダー展開を拡大します。
 食品事業は防災・非常食、米粉パン、プラントベースドフード(植物性代替肉など)、植物性乳酸菌の4分野を大きな一つの事業として展開できる生産基盤を整備。設備投資を続け、収益につなげるべく努めます。

未来への展望をお聞かせください。

 当社は事業構造を変革しながら持続的な成長と企業価値の向上に取り組み、健やかなライフスタイルに貢献する「ベター・フォー・ユーの食品業」への進化を目指しています。そして「グローバル・フード・カンパニー」となることが大きな目標です。現場出身の経営者である私は、社員が会社の方針を自らの仕事とひも付けられるよう取り組みます。経営陣の仕事はグループ全体の人材が活躍できる方向性を示し、環境を整備すること。時代の変化に適応したものづくりという原点に回帰し、自ら限界をつくることなく、チャンレンジャーとして進んでいきます。

新潟の元気に必要なことは。

 当社は新潟の地で創業以来、県外、国外の人や会社と融合して成長してきました。年齢や国籍を問わず多様な働き方を創出し、社員一人一人が視野を広げれば新しい価値を創造できますし、世界に新潟の魅力を広められるのではないでしょうか。

Overview [概要]

◼所在地 〒950-0198 新潟市江南区亀田工業団地3丁目1番1号
TEL.025-382-2111
◼設立 1957年8月
◼事業内容 菓子の製造販売
◼資本金 19億4,613万円
◼売上高 851億6,300万円(2022年3月期)
◼従業員数 3,776人(連結、2022年3月31日現在)
◼支店 全国6支店(仙台、東京、名古屋、大阪、福岡)他20エリア
◼国内グループ会社 11社
◼海外グループ会社 9社(米国、中国、タイ、カンボジア、ベトナム、インド)
◼ホームページ https://www.kamedaseika.co.jp