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日本酒製造技術を生かし革新的な市場開拓を

代表取締役
南雲 二郎

グループ会社の製品が大きな賞を受賞されました。

 北海道・ニセコ蒸溜所のジン「ohoro GIN(オホロ ジン)」が国際品評会「ワールド・ジン・アワード2024」で、クラシックジン部門の世界最高賞を受賞しました。昨年は「国別最高賞」で日本一でしたが、このたびは日本で初めての世界一です。うれしい限りです。
 また、米麹(こうじ)と八海山水系の水で造った「麹だけでつくったあまさけ」は、麹菌で初の機能性表示食品となりました。小さなお子さまからお年寄りまで安心してお召し上がりください。

酒造りへの思いをお話しください。

 日本酒の消費量は1989年に750万石ありましたが、2023年は約230万石です。日本酒を日常的に飲む人が少なくなっていることが考えられます。
 高級酒は高級酒の役割があり、レギュラー酒にはレギュラー酒を消費してもらうお客さまに対しての役割があると思います。毎日消費していただきたいレギュラーの日本酒は、高級酒のような高級感を感じることではなく、普段の食事をする場面で日常的に受け入れられる品質を提案するべきだと考えています。例えば、本醸造クラスで食事の場面でついつい飲んでしまう日本酒を普段使いにしてもらうことの努力が必要ではないでしょうか。
 新潟県はもともと高いレベルの酒造りを行ってきた地域。メーカーが日本酒の特殊性をPRすることだけではなく、日常的に消費される良い日本酒をPRして市場に送り出す必要があると考えます。
 また、私たちは日本酒の複雑な製造工程のノウハウを生かし、多種にわたるアルコール飲料を造ってきました。例えば2016年から魚沼で製造を始めた、米を主原料とする酒蔵ならではのライスグレーンウイスキー。今年から約3千本を出荷する予定です。ゆくゆくはニセコ蒸溜所で製造しているモルトウイスキーをブレンドすることで、当社は全てのウイスキーを国産とし、日本で数社のメーカーだけが実行している本当の意味でのジャパニーズウイスキー造りを目指します。

次世代のリーダーに望むことは。

 会社を消滅させないこと、発展させること。われわれは常に革新を繰り返しながら新しい商品をつくり出し、これからも100年かけて培った技術で、新しい味と喜びを生み出し続け、市場を広げていきます。

※1石=180.39リットル

Overview [概要]

麹菌で初の機能性表示食品となった「麹だけでつくったあまさけ」
◼所在地 〒949-7112 南魚沼市長森1051番地
TEL.0800-800-3865
◼創業 1922(大正11)年
◼事業内容 清酒製造 清酒「八海山」、
焼酎製造 焼酎「宜有千萬」、
梅酒製造、ライディーンビールの製造、甘酒製造
◼資本金 1,000万円
◼従業員数 134人(2024年3月現在)
◼事業所 東京営業所
◼関連会社 株式会社八海山、株式会社魚沼新潟物産、株式会社千年、株式会社ニセコ蒸溜所、Hakkaisan Brewery USA Co.,Ltd.、Gotham Sake,LLC.(ブルックリンクラ)
◼ホームページ https://www.hakkaisan.co.jp/