逆境の中のかじ取り 果敢に挑んで未来へ
加納 愛仁 氏
社長に就任して8カ月過ぎました。長岡はいかがですか。
「11月から2月までは曇天しか見えませんよ」と脅されて着任しました。昨年中は天気が良かったので、大げさな、と思っていたのですが、年が明けてからは雪が降り続いて、まいりました。この代償がおいしいお酒とさかななのだと納得することにして、思い切り楽しんでいます。
非常に厳しい時にかじ取りを任され、責任の重さを感じています。前職であるトピー工業在職時から当社とは交流があり、当時は「建設向け鉄筋棒鋼を主力として利益を生み出せる会社」という印象を持っていました。ところが建設業の時間外労働の上限規制が始まった一昨年あたりから現場の労働力不足が深刻となり、今は現場の工期遅延が常態化しています。当社は工期に合わせて工場での工程を組んでいるので、予定が崩れると大変なロスが出てしまう。私が若い頃は、不況となれば業界を挙げて公共事業の拡大を国にお願いしたものですが、今は仕事があっても人手がなく工事ができない。これまで経験したことのない、複雑かつ困難な状況です。
会社をどうけん引していきますか。
まずはプロダクトミックス(製品構成)の変革です。当社は鋼材をさまざまな形状に加工する設備と知見があり、これを生かして従来溶接で作っていたものを一体加工で製造するなど、世の中にこれまでなかったものを生み出せる可能性があります。そして営業力を強化するだけでなく、一人一人のマインドを転換し、お客さまの潜在的なニーズをくみ取りながら新たな分野を開拓していかなくてはなりません。特に品質はお客さまの期待以上でなければ関係強化にはつながりません。そのためにも工場への投資が必要です。
どれも簡単ではありませんが、グループで500人程度の会社ですから風通し良く、一丸となって目標に向かう環境はつくっていけるのではないかと思います。今はどこにでも顔を出す口うるさい社長と思われているかもしれませんが、向き合い続け、言い続けなければなりません。
座右の銘や大切にしている言葉があれば教えてください。
若い頃は「猪突(ちょとつ)猛進」でしたが、今は「神は乗り越えられない試練は与えない」を肝に銘じています。私がここで代表を務める間に、必ず新たな分野の芽出しができる、それによって社員と家族の未来を守ることができると、自身を鼓舞しています。
Overview [概要]
| ◼所在地 |
〒940-0028 長岡市蔵王三丁目3番1号 TEL.0258-24-5111 FAX.0258-24-4553 |
| ◼設立 | 1942年6月 |
| ◼事業内容 | 1.銑鉄、鋼材、鋳鋼等鉄鋼一次製品の製造、加工および販売 2.鉄鋼二次製品の製造、加工および販売 3.非鉄金属、合金鉄の製造、加工および販売 4.鉄鋼構造物の製造、加工および販売 5.各種機械器具の製造、加工および販売 6.窯業製品その他の土木、建築資材の加工および販売 7.土木建築工事の請負施工 8.一般および産業廃棄物の収集、運搬、ならびに処理とその再生製品の販売 9.貨物自動車運送事業、貨物運送取扱事業および倉庫業 10. 前各号に付帯または関連する一切の事業 |
| ◼資本金 | 19億6,926万9,920円 |
| ◼売上高 | 287億2,975万円(連結 2025年3月期) |
| ◼従業員数 | 492人(連結 2025年3月31日現在) |
| ◼工場 | 長岡工場、三条工場、雲出工場、見附工場、喜多方工場 |
| ◼グループ会社 | ㈱メタルトランスポート、㈱コーテックス、㈱コーテックス工業、㈱イノヴァス |
| ◼ホームページ | https://www.hokume.co.jp/ |

