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まち・人に寄り添い 地域密着の酒造り探究

代表取締役社長
峰政 祐己

昨年のトピックをお話しください。

 新型ウイルスが5類に移行となった影響もあり、飲食店やホテルなど業務用日本酒の需要が増え、売り上げ全体における回復基調が続いています。2019年にオープンした「醸蔵」、4月に4年ぶりに開催した「蔵開き」、長岡市と連携して開催した「HAKKO trip(ハッコートリップ)」にも多くの方々にご来場いただき、人の交流やにぎわいが街に戻ってきたことを実感しました。
 当社としては、創業家である川上家の20代目が入社し、歴史ある蔵元としてこれまでの体制を整えつつ、新たな時代への一歩を踏み出す1年になりました。

本年度計画していることは。

 昨年、720ミリリットルの酒が5万本ほど貯蔵できる冷蔵庫を導入しました。これまで高級酒ラインで取り入れていた瓶貯蔵を、今後は吟醸酒などの特定名称酒にも導入します。瓶貯蔵はタンク貯蔵に比べて品質を守るという点で優れています。一方で、保管スペースの問題の他、製造期間の長期化、人員の確保などの課題も出てきます。うまい酒を造り続けるとともに、従業員の働き方を根本から変えていくための設備や制度設計に取り組んでいきます。
 長岡市・摂田屋のまちづくりでは、「摂田屋・宮内エリア観光まちづくり協議会」が発足しました。昨年と同様、当社もイベントの開催などを通じて、県内外からの集客を図ります。まちを元気にするためには、地域住民の皆さんの力が必要不可欠。当社も地域の一員としてまちづくりに取り組みます。

JR新潟駅の商業施設内に「吉乃川CoCoLo新潟店」がこの春オープンしました。

 贈答用などで多く利用される高級酒の少量単位での販売、日本酒のあてになるおつまみなども取り扱います。新潟駅を利用する観光客、ビジネス客に当社を知ってもらうだけでなく、同施設内「ぽんしゅ館」や近隣の飲食店へ誘導する案内所のような役割を果たせたらと考えています。

次世代のリーダーに望むことは。

 リーダーは、まず、世の中の変化や動向にどれだけ敏感であるか、その変化に対してどれだけ前向きに考えられるかが重要だと思います。そして、いざ動き始めた時に共に働くメンバー達の行動の責任を取ること。これがないとメンバーは不安で前に進めません。「自分たちの描いた未来を、自分たちが実現する」この思いをどれだけ多くの仲間に持たせられるか。私自身も問われていると思います。

Overview [概要]

吉乃川ファンとの接点づくりの場となる「醸蔵」
◼所在地 〒940-1105 長岡市摂田屋4丁目8番12号
TEL.0258-35-3000㈹ FAX.0258-36-1107
◼創業 1548(天文17)年
◼事業内容 清酒製造販売
◼資本金 2,100万円
◼従業員数 80人
◼支店 東京支店
◼ホームページ https://www.yosinogawa.co.jp/