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「お米となかよし」だから広がる可能性

代表取締役会長 CEO
槇 春夫

新商品が話題となっています。

 東京・銀座の人気イタリア料理店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」(東京)の落合務シェフが監修した「RISOUNO!(リゾーノ)」ですね。「チーズと黒胡椒のカチョエペぺ風」、「にんにくと唐辛子のペペロンチーノ風」、「バジルとにんにくのジェノベーゼ風」の3種で、米菓ながらイタリア料理のイメージを楽しんでいただけると好評です。
 落合シェフには味や風味、サイズ、食感だけではなく商品パッケージまで深く関わっていただきました。せんべい屋には思いつかない深く豊かな味付けは、スパークリングワインによく合いますし、日本酒とのペアリングも楽しめるでしょう。

原料は同じでありながら、それぞれ食感や風味が違いますね。

 何度も試作を重ね、完成まで1年半以上かかった自信作です。落合シェフには工場での製造過程も見ていただきました。東京・恵比寿の日本料理店「賛否両論」店主・笠原将弘さんに米菓の監修を依頼した際も感じましたが、素晴らしい料理人が作るせんべいには大きな可能性があります。今後も新しい切り口にご期待ください。
 一方、いろいろなジャンルと組み合わせてもきっちり美味しいのは、お米の力だと思います。私たちは75年以上、お米と対話しながら米菓を作ってきました。日本のお米100%使用は当たり前、お米を知り尽くした「お米となかよし」な会社です。
 お米に関する新たな取り組みとして、長岡技術科学大学、JAえちご中越、ホーネンアグリ(長岡市)と連携し、毎日大量に出るとぎ汁を肥料として田んぼに返す研究を進めています。また、県、地元JAと共同で5年をかけ開発したもち米「ゆきみらい」も誕生しました。自然栽培米も販売しています。「お米となかよし」をコーポレートメッセージに、お米の新しい可能性を広げていきたいですね。

新潟の元気に必要なものは、やはり農業でしょうか。

 私の持論は、新潟の元気に欠かせないのは農業を元気にして育てていくこと。当社とコラボ商品を販売している青森県立五所川原農林高校は、高校としては初めて生産工程管理の国際認証制度「グローバルGAP」の認証を取得。農業のグローバル化に対応できる人材育成に力を入れた結果、農業関連の進路を希望する生徒が増加したといいます。
 新潟も農業で元気をつくれればいい。持続可能で儲かる農業が確立すれば、就農する若者も増えていくと思います。

Overview [概要]

◼所在地 〒949-5492 長岡市飯塚2958番地
TEL.0258-92-4111 FAX.0258-92-6060
◼創業 1947年7月
◼事業内容 米菓の製造・販売
◼資本金 16億3,475万円
◼売上高 180億4,300万円(2022年3月期)
◼従業員数 938人
◼支店 10支店
◼ホームページ https://www.iwatsukaseika.co.jp/