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2024年問題をチャンスに 新たな可能性を追求

代表取締役社長
大澤 厚志

4月からトラックドライバーの時間外労働上限規制が始まりました。

 国内の食品輸送は98%がトラックに依存しており、大きな課題ですから、時間をかけて準備してきました。ドライバーの荷待ち時間をなくすために荷受けを24時間体制に変え、パレットサイズの規格の統一も遠方の生産地と検討。また、入荷時間が極端に集中することのないよう荷主と調整する体制も整えました。
 われわれはこの「物流の2024年問題」が、新潟市中央卸売市場の立地と広さを生かす好機であると能動的に捉えています。例えば東京―帯広間は18時間、東京―宮崎間は19時間かかります。新潟はほぼ東京と同距離ですがアクセスも良く、渋滞の少ない好条件です。西の産地の青果物は北の消費地へ、北の産地の青果物は西の消費地へ。本州日本海側の中央に位置する新潟は、ハブ市場、中継市場としての役割を果たしていけます。既に和歌山のミカンを東北、北海道へ、山形の果物を関西に納入しております。
 新潟市中央卸売市場は総合市場として東京の大田市場、豊洲市場に次いで敷地面積が全国で3番目。この広大な市場の条件を生かし、ハブ市場として全国の青果物が集まる場所になる。その実現が近づいています。

昨年は全国的に異常気象となり、特に県産青果物は経験のない凶作となりました。

 春先から異常な高温が続き、特に8月は大幅に記録を塗り替える酷暑と渇水状態となりました。農作物への被害は甚大で、特に果樹類は致命的な状況となってしまいました。生産量が減少すれば、県民に安定的な青果物の供給ができなくなります。生産者の高齢化、後継者不足が進む中、大切な「食」を預かる私どもにとっては、これ以上生産量を減らさない、また、スーパーや小売店にはしっかり県内産を販売していただき、連携させていくことが市場の責務と考えております。どうか今年一年穏やかで実り多き年であることを祈ります。

次世代のリーダーに望むことは。

 会社の経営方針を明確に組織に示し、浸透させることができ、強い組織を作る能力があるリーダー。それには人格を磨くための教育が必要と考えます。社内では経営者候補、幹部候補のグループに分け、研修を行っています。社内で長年かけて作り上げてきた研修資料を基本に、将来に向けて弊社がどうあるべきかを加えた研修となっており、教育の重要性を深く認識する場にもなっています。

Overview [概要]

本社外観
◼所在地 〒950-0191 新潟市江南区茗荷谷711番地
TEL.025-257-6800 FAX.025-257-6802
◼設立 1964年8月
◼事業内容 青果物卸売業(青果物及びそれらの加工品の総合卸売販売)
◼資本金 1億4,000万円
◼売上高 330億円(2023年3月)
◼従業員数 202人(男性143人、女性59人:2024年3月)
◼支社 西部支社、北部支社、六日町支社、小千谷支社、南部支社
◼グループ会社 新印佐渡中央青果㈱、新印上越青果㈱ ほか
◼ホームページ https://www.sinjirsi.co.jp/