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持続可能な公共交通目指し検討進める

代表取締役社長
星野 佳人

3月31日にJR新潟駅の南北を縦貫する新バスターミナルの運用が始まりました。

 従来の当社バス路線の9割は新潟駅万代口もしくは南口を経由する路線でしたが、万代口と南口にそれぞれバスターミナルがあり、乗り換えるには歩いて駅を越える必要がありました。新ターミナル完成によって乗り換え負担が軽減されるとともに、南北を縦貫する路線が実現したことで利便性は大幅に向上したと思います。同時に新潟駅のリニューアルにより駅周辺の商業集積が一気に高まりました。当社が開発・運営している万代シテイもエリアとしての魅力を高める絶好の機会ですので、「万代シテイはいつ行っても何かが新しくなっている」と感じていただけるようなテナント誘致やイベントの開催に取り組んでいきたいですね。

持続可能な公共交通に向けた路線バス事業への取り組みについてはいかがですか。

 人口減少下におけるバス路線網の維持が全国的に大きな課題となっています。利用促進や運転士確保に加え、当社が社会的責任を果たしながら民間営利企業としてどのように持続可能な公共交通を担っていくのかを含めて連携して協議するため、昨年末に新潟市と「連携協定」を締結しました。さらに本年度より新潟市・県警・運輸局・有識者などを構成員とする協議会を発足させ、例えば通勤時間の速達性を高めるための「バス専用レーン」「優先信号」などの交通政策の可能性を含めさまざまな検討を進めていく予定です。新潟市はマイカー利用率が非常に高く、県庁所在地の中で運輸部門のCO2排出量がワースト1ですが、バスを使えば自家用車の3分の1に減らせますので環境負荷軽減にもつながります。歩くことによる健康面への貢献や渋滞・事故減少などの安全面での貢献を含め、バス利用を訴えていく必要があると考えています。
 一方で、運転士の確保も大きな課題です。社内では免許取得費用などの補助や教育研修制度のほか、運転技術や安全意識を競い合う「安全運転競技大会」も開催し、プロドライバーとしての技量とプライドの向上に取り組んでいます。運転好きな方はぜひ運転士を目指してほしいですね。

次世代のリーダーに望むことは。

 設定案件に応じて問題をつくり上げるセンスを磨くことが大切だと思います。問題は与えられて解くものという意識ではうまくいかないでしょう。

Overview [概要]

完成した新バスターミナル
◼所在地 〒950-8544 新潟市中央区万代1丁目6番1号
TEL.025-246-6323 FAX.025-244-0503
◼設立 1943(昭和18)年12月
◼事業内容 旅客運送事業・一般旅行業・航空代理業・不動産業・駐車場経営・生活関連用品の販売など
◼資本金 42億2,080万円
◼売上高 108億200万円(2022年度実績)
◼従業員数 589人
◼事業所 本社・下越地域の6営業所・1旅行センター
◼ホームページ https://www.niigata-kotsu.co.jp/