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教育成果の「見える化」で選ばれる大学に

学長
杉原 多公通

医療技術学部臨床検査学科、看護学部看護学科の新設から1年経ちました。

 4学部5学科体制移行に際してカリキュラムを一部見直し、データサイエンスを全学科必修としました。講義の後、異なる学科の学生たちがにぎやかに教え合っており、学生にとっても教職員にとっても良い刺激になっています。身の回りにあふれる情報の仕組みを理解することは、これからの社会人にとって必須のスキル。統計学に明るい治験コーディネーターなしでは新薬の治験もできません。今後はデータサイエンス教育を深化させ、応用生命科学部にデータサイエンティスト育成のための新学科設立を目指しています。

今年学長に就任されました。ご自身のミッションは。

 高校までの教育がかなり変わってきているのに対し、大学教育が対応しきれていない点を変えていくことです。薬学部を例に取ると、学生たちは国家試験に合格しなければスタート地点にも立てないため詰め込み偏重になりがちです。ですが、薬剤師になったら求められることは知識ではなく「何をしてくれるか」で、社会に出てから苦労することになる。高いモチベーションで自ら学び、対話の中で能力を伸ばしていける人材を輩出できるよう教育を変えていかなければなりません。そのために教育成果の「見える化」に取り組みます。具体的には学生が地域で実践的に学ぶ機会の創出です。例えば地域の高齢者を対象にした「健康・自立セミナー」は、新型ウイルス禍で休止していますが、学生にとっては自身の学びがどれだけ不足しているか気付き、モチベーションを高める機会でした。こういう場を全学科で創出していきます。3年後には大学創設50周年。大学は50年でようやく大学らしくなり、100年で一人前と言われますが、50周年までに一人前になっていくための基盤を固めます。

済生会新潟県央基幹病院と包括連携協定を結びました。

 学生の研修、教員の研究の場として本学では新潟市と会津若松市の3病院と協定を結んでいますが、新潟で急性期医療を提供する病院との連携協定は初めて。学生に提供できる研修の幅を広げることができるようになると大いに期待しています。

次世代のリーダーに望むことは。

 なかなか先が見通せない現代では、自ら社会を変えていくムーブメントを起こす力が必要になります。周囲を動かし、社会をも動かしていく熱量を持つことですね。

Overview [概要]

“健康・自立社会の実現を目指し「ひと」と「地域」に貢献する”
◼所在地 新津キャンパス(大学本部)
〒956-8603 新潟市秋葉区東島265番地1
TEL.0250-25-5000
新津駅東キャンパス
西新潟中央病院キャンパス
◼開学 1977年4月
◼学部学科 薬学部:薬学科
応用生命科学部:応用生命科学科、生命産業ビジネス学科
医療技術学部:臨床検査学科
看護学部:看護学科
◼ホームページ https://www.nupals.ac.jp/