ホーム > 朝日酒造 株式会社

日本酒への興味と理解を深める場を幅広く提供

代表取締役社長
細田 康

昨年はどんな1年でしたか。

 ウイルス禍のさまざまな規制が解除になり、昨年5月頃から飲食店のお客さまへの訪問頻度を増やせるようになりました。また、移動への懸念がなくなったことで、県内、全国各地のお取り引き先の皆さまのお顔を見てお話ができるようになりました。
 新商品のリリースはありませんでしたが、2020年から22年にかけて発売した「久保田」の新商品については、ウイルス禍が明けた今こそ改めて商品について知っていただきたいと、育成・PRに励みました。

今年力を入れたいことは。

 100近くのイベントを計画しています。00年から開催している「あさひ日本酒塾」には近年、日本酒ビギナー向けの講座も設けました。20代の方々や30〜40代の女性に好評で、日本酒について学びたい方が多いことを実感しています。当社社員がお客さま一人一人とコミュニケーションを取れる規模のイベントを開催し、さまざまな角度でフランクなやりとりができる機会にできればと考えています。
 また、3月27日にはJR新潟駅の商業施設「CoCoLo新潟」内に直営店「久保田 NIIGATA」がオープンしました。「久保田」をはじめとした定番銘柄および限定酒の販売や試飲コーナーの設置、新潟の郷土料理や総菜などを取りそろえ、当社の商品への理解を深めてもらう場として活用していきます。

若い世代に向けたPRについては。

 若い時にこそ、日本酒が「おいしい」という価値観を持つ経験とトレーニングが重要だと私は考えています。純米吟醸酒や大吟醸酒といった、いわゆる飲みやすいと言われる日本酒に最初に触れることも大事ですが、その後に肴や食事とともに本醸造酒や純米酒、普通酒などの味わいを理解し、「おいしい」と感じる体験をすることが、その後の日本酒への興味へとつながります。長く日本酒を楽しんでいただくために、私たちがこうした体験の場を演出していかなければなりません。

次世代のリーダーに望むことは。

 自分なりの学び方を身に付けること、人の弱さを理解し、それを踏まえて仕事の進め方を工夫できること、情報を鵜呑みにせず正しい情報を見極めること、自ら手を動かし体で覚えていく重要性を認識すること、この四つです。学ぶ努力をしない限りは次のステップに進むことはできません。企業の存続を見据え、変化を受け入れていくためにも、学びを積み重ねていくことを大切にしてください。

Overview [概要]

朝日酒造の主要銘柄
◼所在地 〒949-5494 長岡市朝日880-1
TEL.0258-92-3181㈹ FAX.0258-92-4875
◼創業 1830(天保元)年
◼創立 1920(大正9)年
◼事業内容 清酒製造・販売
◼資本金 3億円
◼売上高 79億2,400万円
◼従業員数 169人(2024年4月現在)
◼支店 関東支店
◼ホームページ https://www.asahi-shuzo.co.jp/