不変の理念の下 時代に合わせた変革で未来描く
吉田 匡慶 氏
昨年6月、社長に就任しました。
2024年に創立100周年という歴史的な節目を迎えたことに加え、25年3月期の決算が良好であったこともあり前社長からバトンを受け継ぎました。
25年度の経営環境は、原材料価格の高止まりに加え、為替の円安基調が続くなど、海外原料を多く調達する当社にとっては逆風の中でのスタートでした。これに対し、当社は適正な利益を確保できるよう価格戦略を見直しました。特売による販売数量重視のモデルから価値に見合ったレギュラー型の安定的な販売へのシフトが奏功し、業績は堅調に推移しています。特にチョコレートとビスケットを組み合わせたコンビ商品が消費者の支持を集めました。
社内においては24年10月に刷新した基幹システムを活用し、散在していた営業・製造・開発データを統合することで、データに基づく迅速な意思決定基盤を整備しています。
海外展開や人材育成についてはいかがですか。
これまでの海外事業は、日本国内で製造した商品をそのまま輸出する形が中心でしたが、価格競争力や現地の嗜好(しこう)への適合に課題がありました。今後は法人のあるベトナムや中国、米国において、現地の食文化に根差した商品展開に注力します。例えば、米食文化圏には米菓やスナックを、米国にはビスケットやグミを展開するなど、当社の多カテゴリーの特長と市場特性に合わせた戦略的な展開を推進していきます。
企業の持続的成長の源泉は「人」。人材育成を30年という長期スパンで捉え直し、さまざまな育成・研修プログラムを準備しています。社員の成長が会社の発展に直結し、それが報酬として還元される良い循環を生み出します。地方にあっても優秀な人材が定着し、高いエンゲージメント(会社に対する愛着度)を持って働ける企業を目指していきます。
座右の銘をお聞かせください。
「不易流行」という言葉を大事にしています。創業以来の経営理念や品質に対する真摯(しんし)な姿勢、社会への貢献といった「変えてはいけない本質(不易)」は守り抜く一方、商品の作り方、届け方、そしてお客さまへの伝え方は、時代の変化や世代ごとの価値観に合わせて柔軟に変化(流行)させなければなりません。変えるべきこと、守るべきことを明確にし、過去の成功体験に固執せず、変革すべき点を見極めながら、次の100年に向けて成長の加速を実現していきたいと考えています。
Overview [概要]
| ◼所在地 |
〒945-8611 柏崎市駅前1丁目3番1号 TEL.0257-23-2333代 FAX.0257-22-2005 |
| ◼創業 | 1924年 |
| ◼事業内容 | 菓子・飲料・食品及び酒類の開発、製造、販売 |
| ◼資本金 | 10億3,665万円 |
| ◼売上高 | 1,134億7,500万円(2025年3月) |
| ◼従業員数 | 約5,000人(グループ会社含む、2025年3月) |
| ◼営業拠点 | 赤坂オフィス、神戸オフィス、北海道・東北、北信越、関東、中部、中国・四国、九州 |
| ◼工場 | 柏崎、上越、長岡、新潟、新潟南、五泉、新発田、村上、魚沼、鶴岡、御代田 |
| ◼ホームページ | https://www.bourbon.co.jp/ |

