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生産力向上と持続可能な農業の実現に貢献

代表取締役社長
吉田 至夫

2024年の創業60周年に向けた取り組みをお聞かせください。

 周年事業も企画しますが、長年大切にしてきた経営理念をアップデートして社内外に発信する準備も進めます。近年の社会・価値観の変化を踏まえ、事業の将来像や具体指針など全社員参加でつくりたいと思います。組織の改革も進めていきます。

「つながる」を今期の経営のキーワードに掲げています。

 未来、顧客、社員、そして地域社会・世界とのつながりを深化させます。新型ウイルスの感染拡大により、対面でのつながりが希薄になりました。一方、農業分野ではスマート農業や情報通信技術の導入にかじを切る動きが一気に加速し、生産性が向上しました。
 農業はコツコツと作業を繰り返す大変さがあります。農地の規模拡大の流れがある中で、その労力を機械が担い、農業全体をシステム化していくことが未来に向け求められています。

スマート化が農業の可能性を広げるということですね。

 現在、誤差がほとんどない高精度衛星測位システムを活用したスマート農業のインフラ構築を進めています。正確な位置情報を基に農業機械の自動運転や農薬散布などが可能となります。衛星情報の受信基地局を増やして全県をカバーする体制を整備。これに対応する自動操舵(そうだ)システムやアグリロボの普及拡大も進めます。またクボタが推進する、作業進捗(しんちょく)や栽培管理をはじめとする営農支援システムの利用拡大に注力し、顧客との関係性を強固にします。こうした取り組みを通して、生産力の向上と持続可能な農業の実現を目指す国の「みどりの食料システム戦略」に貢献していきます。

地域社会や世界とのつながりの深化はどのように進めますか。

 モンゴルでは日本米輸出などの実績を積み重ね、高い評価を得ています。4月には現地合弁企業のショールームと整備工場も完成し、オープニングセレモニーを実施しました。さらなる飛躍の足掛かりにしたいですね。
 環境に調和した農業発展を目指し当社は県、クボタと昨年4月に連携協定を結びました。連携事項のうち、スマート農業による生産性向上と脱炭素については、村上市での実地検証で把握した課題を解決し形にしていきます。コシヒカリのブランド力が主軸となっている新潟米ですが、連携協定では輸出促進や販売促進、低コスト生産の研究も進めます。収量を増やし価格競争力を高めれば世界でも売れると私は考えています。

Overview [概要]

自動運転農機アグリロボトラクタMR1000A【有人仕様】
◼所在地 〒950-8577 新潟市中央区鳥屋野331番地
TEL.025-283-0111 FAX.025-283-0121
◼創業 1964年2月
◼事業内容 クボタ農業機械・エンジン・農業用施設機械・建設機械・住宅機器・緑化関連機器・一般自動車等の販売及び修理・整備、中古農機買取、肥料農薬の販売、建築工事及び一般住宅の販売、各種自動販売機の設置及びメンテナンス
◼資本金 1億8,000万円
◼従業員数 397人(2023年3月現在)
◼営業所 県内23営業所(出張所含)、大型サービスセンター(県内4カ所)
◼ホームページ https://www.niigatakubota.co.jp/