昨年は開局40周年となる記念すべき年でした。

　開局40周年のテーマとして掲げた「新時代。シンタイケン。」に向けて、社員一人一人が奔走した一年でした。社内で募集した８企画に追加を含めた計９企画を無事実施することができました。視聴者の皆さまからのエピソードをもとに制作したオリジナルマンガ動画番組「あなたのありがとう届けます」をはじめ、明治から大正にかけて大きな功績を残した新発田出身の経済人、大倉喜八郎を丁寧に取材した「蔵春閣の輝き」や、当社のアナウンサーが米作りに一から関わった「農業のシンカを探る」など、それぞれの社員がチャレンジングな発想で取り組み、自分自身の「新体験」となったのではないでしょうか。
　また、３月に放送された特別番組「新潟 水の末裔（まつえい）たち」は企画構想２年、制作に１年をかけ、視聴率も大変良い結果を残すことができました。いずれの企画も社員が一丸となって取り組んだ証であり、今後の仕事への自信につながるのではないかと感じています。

どの番組も、地域や人に寄り添った内容だったのが印象的です。

　地域に限定した企画という課題を出したわけではありませんでしたが、日頃から地域との絆をつくり、「地域で最も愛されるコンテンツカンパニー」を目標としてきた結果、全てが地元・新潟にまつわるものになりました。地域の歴史や記録を残していくことも、私たちの役目であると考えています。

北信越地区の３局で立ち上げた「ＬＩＰ北信越」の取り組みはいかがですか。

　「ＬＩＰ北信越」でも、放送事業以外の企画に引き続き力を入れています。昨年は３県の中小規模の酒蔵によるヨーロッパでの販路拡大事業を実施。14の蔵で日本酒販売の契約が決まるなど、成功を収めました。海外における日本酒の需要の高さを実感し、海外発信に向けて大きな一歩を踏み出すことができました。今年は能登半島の酒蔵の応援企画も予定しており、国や領域を越えた事業に取り組んでいきます。

次世代のリーダーに望むことは何でしょうか。

　リーダーであるからには、物事に楽しく取り組み、元気で健康であることが大前提と考えています。その上でチャレンジを楽しみ、領域を越えることを恐れず、絆をつくることを意識してほしいですね。