ホーム > 森井紙器工業 株式会社

「選り好みしない」姿勢でチャレンジを

代表取締役社長
森井 康

能登半島地震の被災地に救護用段ボール製パーテーションを提供しました。

 災害時物資調達協定を結んでいる地域には即時提供できるよう常時準備しています。今回は被災地まで距離があるので直接届けることができず、日本赤十字社新潟県支部を通じ提供しました。私は金沢市の星稜高校で学校生活を送りましたので、石川県は第2の故郷のような場所。会社としても、引き続き被災地の支援を行っていきます。

今年注力することは何ですか。

 今年のテーマは「選り好みしないことだ」と年頭朝礼で社員に伝えました。できない理由ではなく、やれることを探してチャレンジする。その集積が会社の付加価値向上につながってくると思っています。
 梱包資材以外の段ボール製品、災害関連資材は開発を続け、ラインアップを充実させていきます。段ボールの店舗什器(じゅうき)は大手スーパーにも導入されました。環境問題と処分を考えれば、段ボールはサステナブル(持続可能)な素材です。現在、日本における段ボール回収率はおおむね96%で、このうち約92%が原料として再生されます。災害用品や店舗什器には力を入れたいですね。

人材育成と福利厚生については。

 入社時から階層に応じた研修を充実させています。現場のさまざまな問題を改善する小集団活動「QC(品質管理)サークル」活動では、QCサークル北陸支部新潟地区に所属し、新人の段階から教育に組み込んでいます。本年度は地区長会社として社内外での教育にさらに力を入れていきます。
 また、新型ウイルス禍で休止していた研修旅行を昨年に再開しました。知らない土地の文化に触れることは刺激を受けますし、社内で共通言語も増え、関係性も良くなりますね。一緒に参加するグループ会社同士の距離が縮まる効果もあります。業務を止めないよう全社員一斉ではなく何班かに分けて実施しますから、会社に残った人にとっても、スムーズに稼働するやり方を検討し、実行するという研修になります。

次世代のリーダーに望むことは。

 豊富な知識やデータはもちろん、実践値と経験値を備えたリーダーに、組織や地域をけん引してほしい。私自身は社員の提案をよく聞くように心掛けており、必ずその理由と意見、思いを尋ねます。リーダーになったら率先して判断・行動しなくてはなりませんから、能動的思考でいてほしいと社員にはいつも伝えています。

Overview [概要]

◼所在地 〒959-0215 燕市吉田下中野1551番地2
TEL.0256-92-2155 FAX.0256-92-6156
◼創業 1919年1月8日
◼事業内容 段ボールシート及び段ボールケース製造販売、包装資材販売
◼資本金 4,500万円
◼売上高 32億円
◼従業員数 100人
◼営業所 東京営業所、東北営業所、山形営業所
◼グループ会社 ㈱オーエムパック、㈱ペック、モリックス運輸㈱、エクセレント㈱、森井香港有限公司、森井包装設計(深セン)有限公司
◼ホームページ https://www.morii-group.co.jp/