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日本酒の未来開く「発酵エンターテインメント」

代表取締役社長
髙澤 大介

交流・体験施設「KIKUSUI蔵GARDEN」のオープンから1年たちました。

 来場者目標1.5万人は数カ月で達成し、オープン1年で5万人に達する見込みです。昨年は施設の認知拡大に注力し、「ラボ」では発酵をキーワードにしたセミナーやワークショップ、隣接する「土蔵」ではジャズライブや落語会などさまざまなイベントを開催しました。
 今年は発酵の面白さを深掘りし、体感できる仕掛けを用意したいと思います。お酒に限らず、みそや漬物など、昔から暮らしの中にある発酵。その魅力を再発見し、日々の食生活がちょっと豊かになるような体験を提供していきます。また、私は人と人が交流することでも「発酵」は起こると考えています。発酵でシナジー(相乗効果)を生む交流拠点としてさらに盛り上げていきたいですね。

発酵を入り口に、日本酒を身近に感じてもらえるとうれしいですね。

 日本酒を日頃召し上がるコア世代の高齢化が進んでいます。よく「若者の日本酒離れ」と言われますが、40代以下は離れたのではなく未体験なのです。われわれは日本酒未体験の海外でその魅力を知ってもらうチャレンジをしてきましたが、日本国内でも同様のアプローチが必要です。入り口を広げ、障壁を取り去って、魅力に気付いてくれる方を増やしていきたいし、手軽に楽しんでもらうための努力も惜しみません。
 手軽に、という点では昨夏、さまざまな形のボトル缶に対応できる充填(じゅうてん)ラインを導入しました。瓶はリユースの優等生ではありますが、アルミ缶はリサイクルの優等生。瓶やスチール缶より圧倒的に軽く積載効率も良いですし、持ち運びも楽。原料高騰の折、小さな容器なら価格も抑えることができます。

海外展開の手応えは。

 1月にニューヨークで、菊水を扱っている日本式居酒屋を訪ねたら、お客さんが「良い酒を手に入れたよ」とかばんから「ふなぐち」の黒缶(薫香)を取り出しました。現地では2店しか取り扱いのないお酒です。海外ならではの蔵元冥利(みょうり)に尽きるできごとに刺激を受けています。今はアメリカに注力していますが、次はアジア。営業も多言語でグローバル化を進めています。

座右の銘をお聞かせください。

 禅問答のようですが、「あなたは私ではなく、私はあなたではない」。互いに全く違う人間だ、という認識からコミュニケーションを始める。常にこれを基本姿勢としています。

Overview [概要]

KIKUSUI蔵GARDEN外観
◼所在地 〒957-0011 新発田市島潟750
TEL.0254-24-5111 FAX.0254-23-5255
◼創業 1881(明治14)年
◼事業内容 清酒製造販売、リキュール製造販売、全酒類卸小売販売、その他食料品製造販売
◼資本金 9,950万円
◼従業員数 135人(2025年9月現在​​)
◼米国現地法人 KIKUSUI SAKE USA,INC.
◼ホームページ https://www.kikusui-sake.com/