本年度のトピックは。

　５月に企業向け福利厚生代行のベネフィット・ワン（東京）が第一生命ホールディングス（ＨＤ）の子会社となる予定です。これまでも同社のサービスが付帯した団体保険を扱ってきましたが、内容を拡充し、新たなビジネスモデルを創出したいですね。
　保障と資産形成・承継を一体化したコンサルティングの確立も目指します。昨年、社内資格として「資産形成・承継・相続アドバイザー」を創設、資産運用のアドバイスやセミナーなどを実施していますが、今年はさらにお客さまの期待以上のレベルまでコンサルティング能力を引き上げていきます。
　また、第一生命ＨＤではこの４月から営業職も含めた国内の社員約５万人に対して自社株を交付する株式報酬制度を導入します。株式を保有することで、意欲的に仕事に励んでくれることを期待しています。

経営戦略をお聞かせください。

　今年策定した「ありたい姿・夢の実現に向けて地域・お客さまとともに新潟の輝く未来を描こう！」というビジョンの下、地域貢献活動と、顧客との接点強化に努めていきます。
　２０１９年から22年までに県内８自治体と包括連携協定を結び、昨年は県とも締結しました。県営スケートボード場「ＡＩＲＭＡＮ（エアマン）スケートパーク」で昨年開催した「新潟アーバンスポーツフェス」には来場者数が約２千人という大盛況。新潟支社のプレゼンス（存在感）も向上しました。包括連携ガイドブックも作成し、広く地域の皆さんに活動の周知を図っています。
　また昨年実施したアンケートから、当社には健康増進と子育てへの支援が求められていることが明確になりました。顧客の皆さまの生活の質（ＱＯＬ）向上をサポートし、地域と共に成長することを目指します。
　当社は01年に、卓越した経営の仕組みを有する企業を表彰する「日本経営品質賞」を受賞していますが、新潟支社でも「顧客価値経営」とＣＳＲ（企業の社会貢献）を基にした経営の品質向上を目指したいですね。

次世代のリーダーに望むことは。

　経営の柱となる考え方をしっかり定め、企業の在るべき姿に向かって進むことですね。社員の心理的安全性を担保し、組織を活性化させていくことも求められます。人を育てるベースがなければ、会社は繁栄しません。私は社員のモチベーションを上げ、考え方や感性を磨く手助けをするため、毎週社内レター「新潟ジャーナル」を書いて配布しています。